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泌尿器がん診療について

長年、がん診療連携拠点病院で診療をしてきた実感~「これからのがん治療はかかりつけ医が必須です!」

2人に1人が、がん患者である時代を迎えた現在では、がん拠点病院単独で、診断、告知、手術、化学療法、放射線療法、経過観察、再発治療、さらに緩和治療を行うことは物理的にも、精神的(患者側も医療側も)にも限界です。

兵庫県立がんセンターをはじめ、これまで長年がん拠点病院で診療をしてきましたが、一人の患者さんにかけられる外来診療時間は長くても5分、平均2-3分くらいです。もちろん、経過のよい患者さんには、「検査、大丈夫です。順調にいっています」の言葉だけでも患者さんは安心され、短時間の診療でも不安は解消されるでしょう。

しかし、経過がいまひとつ良くない患者さんに新しい治療の提案をするような際は、この短時間でがん患者さんの不安や悩みをすべて吸い取れるかというとそれは絶対に無理です。なるべく時間をとるように努力しますが、後に何十人もの患者さんが待っていることを考えると、こちらが一方的に早口で治療の説明をするだけで、患者さんの説明を聞いたあとの感想や不安を十分に聞けないことがほとんどです。逆に患者さん側もあまり長い診療時間を自分で使ってはいけないと気を遣い、聞きたいことも聞けなかったりして不安が蓄積してしまいます。

このような医師患者間の意思疎通不足が積み重なると、良好な信頼関係が築けなくなってしまい、良いがん治療ができなくなってしまいます。また、がん拠点病院の主治医は大学医局の人事で2-3年に1回は変わってしまい、変わればまた一から信頼関係を築くいていかなくてはならなくなります。

がんの治療は、医師ー患者間に信頼関係がないと良い治療はできません!

しかし、現在の医療体制では、がん拠点病院の主治医が、がん患者さんの不安をとるような心のケアまで行うのは限界にきていると思います。がん拠点病院の主治医はがん治療の専門家であり、行おうとしている治療は当然正しい治療です。しかし、患者さんとの信頼関係が不十分であると、どうしてもその治療を前向きにうけることができなくなってしまい、色々インターネットなどで情報収集したりして余計に不安が増したりします。また、がん拠点病院の主治医は大学医局の人事で2-3年に1回は変わってしまい、変わればまた初めから信頼関係を築いていかなくてはならず、患者さんは必ず不安になります。

このようなときに必要なのは、身近な相談相手です。といっても、医療の素人では意味がありません。身近にがん治療の専門家である相談相手がいることが非常に大切です。それこそが、「がん診療のかかりつけ医」です。

→「かかりつけ医を持ちましょう」兵庫県立がんセンターのページへ

 

みうら泌尿器科クリニックの考える「がん診療のかかりつけ医」としての役割

当クリニックでは、前立腺がん、腎がん、膀胱がん、腎盂がん、尿管がん、精巣がんの診断、治療、経過観察を行うことができます。まずは患者さんと十分なコミュニケーションをとり、医師として信頼していただけるよう努め、がん診療のかかりつけ医として機能できるように取り組みます。しかし、クリニックでできるがんの治療は限られています。手術や抗がん剤、放射線治療が必要な際は、長年兵庫県のがん拠点病院で診療してきた中で構築してきた医師同士の人間関係から、その患者さんの様々な背景を考慮した上で最適な病院、主治医を責任をもってご紹介させていただきます。がん拠点病院との連携能力には自信を持っておりますのでご安心ください。

多くのクリニックではがん拠点病院を紹介したら、あとはすべてお任せしてしまうケースがありますが、当クリニックではかかりつけ医として、がん拠点病院での治療中も定期的に当クリニックにも通院いただき、患者さんの状態把握をし不安や質問にお答えします。このことが、がん診療のかかりつけ医として最も重要な役割と考えています。

「がん拠点病院の主治医が2-3年に1回変わろうが、かかりつけ医は一生変わらずそばにいる」ことが、がん患者さんの安心感にきっとつながると思います。

当クリニックで診断したがん患者さん以外でも、現在がんの治療をうけているが、かかりつけ医をもっておられない患者さんもお気軽に当クリニックにご相談ください

 

各泌尿器がんの詳細な説明については疾患別ページをご参照ください。

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膀胱がんのページはこちら

腎盂尿管がんのページはこちら

腎がんのページはこちら

精巣がんのページはこちら

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