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HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)男性への接種について

2020年12月HPVワクチン(ガーダシル🄬)がわが国でも男性への接種が可能となりました!! 

子宮頸がんワクチンとしてのHPVワクチンについての詳細はこちら(女性への接種)

「子宮頸がんワクチン」として知られてきたHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンですが、世界的には、男性への接種も当たり前となっている国が多いのが現状です。2020年12月、日本でもようやく厚生労働省がHPV4価ワクチン(ガーダシル🄬)の適応に男性を追加する方針を発表しました。

男性への接種を推奨する理由は以下の2つにあります。

①HPV感染は性感染症である。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触により感染します。性感染症の一種といっても過言ではありません。HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性のうち50%~80%は、HPVに感染していると推計されています。性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。HPVに感染しても症状がないため、自己での予防は困難です。子宮頸がんの95%以上はHPV感染が原因であることが分かっています。HPV感染を性感染症と考えると、ここに男性も接種すべき理由があります。性感染症の治療の原則は、パートナーとともに一緒に治療することです。なぜなら、片方だけ治療しても、ピンポン感染によって広がっていくためです。女性の子宮頸がん予防にHPVワクチンが有用であることが分かった現在、ピンポン感染を予防するため、男性もHPV感染予防のためのワクチン接種が推奨されます。

②HPVワクチンは尖圭コンジローマも予防する

男性が接種すべき理由のもう一つは、性感染症である尖圭コンジローマを予防することです。尖圭コンジローマは、発症してしまうと性感染症の中でも精神的ストレスの強い感染症です。また、発症すれば根治は困難で再発を繰り返してしまいます。(→尖圭コンジローマの詳細はこちら) ガーダシル🄬は男性に対しても尖圭コンジローマへの高い予防効果が示されており、海外では男性に対しても接種が推奨されています。また、HPVは子宮頸がんだけでなく、男性に多い咽頭がんや肛門がん、直腸がん、陰茎がんの原因となることが分かっており、これらのがんの発症を予防することも示されています。

接種対象者

残念ながら現在、わが国では男性に対するHPVワクチンの公費助成はなく、全額自己負担となります。

接種年齢については、女性と同様、性交渉を行う前の段階で接種することが望ましく、12-13歳頃が最も適した年齢といわれています。しかし我が国でのHPVワクチンの知名度は低いことから、この年齢の男児に接種を行うことはなかなか困難です。男性では尖圭コンジローマを発症していなければ、26歳くらいまでの接種が推奨されます。27-45歳の方は、効果は部分的であるため、接種は総合的に判断して決める必要があります。

当院での接種方法

当院では、男性にも接種可能な4価ワクチンガーダシル🄬の接種が可能です。

男性への接種は全額自費となります。当院での価格は1回 18000円(税込) 3回セット 50000円(税込)です。

接種をご希望の方はお電話にて接種日をご予約ください。ガーダシルについての説明をご希望の方はご来院いただければ院長から説明させていただきます。

接種方法と接種スケジュール

接種方法は筋肉内注射となります。(新型コロナワクチンと同様の方法)接種後30分程度安静にしていただきます。

接種回数は3回接種です。

接種間隔:1か月以上の間隔をおいて2回注射した後、2回目の注射から3か月以上の間隔をおいて3回目を注射する

標準的な接種方法:2か月の間隔をおいて2回注射した後、1回目の注射から6か月の間隔をおいて3回目を注射する

新型コロナワクチンを接種される場合は、下記の2点にご注意ください。

  1. コロナワクチンと他のワクチンは同時に接種できません
  2. コロナワクチンの接種前後に他のワクチンを接種する場合は、互いに、一方のワクチンを受けてから13日以上の間隔をおくこと(2週間後の同じ曜日から接種可能)としています

ガーダシル接種に伴う副作用

頻度10%以上   注射部位の痛み、腫れ、赤み

頻度1-10%     頭痛、発熱、注射部位のかゆみ

頻度0.1%-1%未満  硬結、四肢痛、筋骨格硬直、腹痛、下痢

頻度不明     疲労、倦怠感、失神

ごくまれに起こる重い副反応としては、下記のとおりです。

  • アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
  • ギラン・バレー症候群:両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
  • 急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐(おうと)、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
  • 複合性局所疼痛症候群(CRPS):外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気

 

文責 みうら泌尿器科クリニック 院長

三浦徹也(日本泌尿器科学会専門医、性感染症学会認定医)

 

 

 

 

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