尿の回数が多い(頻尿)~女性編
女性の頻尿で考えられる疾患(多い順に)
疾患名をクリックしていただくと、それぞれの疾患の詳しい説明のページに移動します。
②膀胱炎
④膀胱がん
女性の頻尿の多くは過活動膀胱です。過活動膀胱は薬剤で効果のあることが多いですが、薬剤でも効果がない過活動膀胱の患者さんに対して、ボトックス膀胱壁内注入療法が保険適応となりました。当院では日帰りで行っています。また、女性の過活動膀胱の患者さんには、尿失禁治療用磁気刺激装置での治療もお勧めします。女性下部尿路症状ガイドラインにて推奨グレードA(行うことを強く推奨)に認定された治療法です。詳しくは、過活動膀胱のページをご覧ください。
頻尿に加えて、排尿時痛の痛みがあれば膀胱炎を疑います。
また、急に起こる頻尿の場合は、尿路結石のこともしばしばあります。下部尿管結石や膀胱結石の場合、結石による膀胱への刺激で頻尿になることがあります。
膀胱がんの症状として頻尿が起こることがあります。特に難治性の頻尿の場合は、膀胱内視鏡検査で膀胱内を観察する必要があります。
まれな疾患ですが、女性に多い間質性膀胱炎という疾患があります。特に難治性の頻尿の場合は、膀胱内視鏡検査で膀胱がんとともに間質性膀胱炎の有無を調べるため、膀胱内を観察する必要があります。
頻尿が持続する場合は、必ず泌尿器科を受診し、早めに精査することをお勧めします。
当院は、尿失禁治療用磁気刺激装置やボトックス膀胱壁内注入療法など、最新の頻尿治療の設備が整っておりますのでお気軽にご相談ください。
文責 みうら泌尿器科クリニック院長 三浦徹也(日本泌尿器科学会専門医)